プリウス 災いin 福井 その2

その日は、社長を空港まで迎えに行くため向かっていた。

この日の為に洗車もし、到着と同時にアイルトンセナばりの「ピットイン」を決めたのもつかの間

プリウス「アンサクセッッッッッッッッス!!!」

そう、またあの縁石である。前回損傷して直したばかりなのにまた、傷と悲しみと負債をおってしまった。

プリウスからアンサクセスの警鐘が鳴りやまない。

周囲にも車がかなり停まっていて、私のプリウスは辱めを受けた。

野次馬根性丸出しのオーディエンスが、これでもかっ!といわんばかりに遠回りしてまでフロント部分を見に来ていた。

そんなタイミングで社長が久々の下界に来たかのように降臨。おそらく社長も見世物になってしまった可能性はぬぐえない。

「いや~僕と一緒に見世物になってしまいましたね!(笑)」

なんて言った日には私は召されてしまうだろうと思い、深くは言わなことにした。

仕事の話を車中でしていたが正直、頭の中は縁石の事で頭がいっぱいだった。

道中、私の「頑張ります!!」の言葉はもちろん仕事にたいしてのこともあるが、その時は縁石にこすらないように頑張ります!!の意味合いのほうが強かったのは言うまでもないだろう。